ここは病院でも施設でもありません。「では何ですか」と問われて説明しようとすると、これがなかなか難しいのです。このページからは、ギリシャ語でもヘブライ語でもなく、“神様語”の日本語訳で書かれてありますので、聖書的価値観に立ってお読みください。
よく読み味わっていただくと、この生活共同体の本質が見えてきます。そこをよく知っていただきたいのです。それでは「惠泉塾とは何か」にズバリお応えする「惠泉塾のすべて」をお届けします。

1.なにをするところですか?
ここは<人生の港>です。外洋の荒波に疲れた船が、港に停泊してホッと一息つくように、旅装を解き、安定した大地を踏みしめ、傷ついた船を修理し燃料を補給し、旅の目的と最終ゴールを地図を開いてもう一度確かめ、明日の出航に備えるところです。
たった一度のあなたの人生をどう生きたらよいのか、「聖書」を基にして一緒に考えるところです。頭の先で考えるのではなく、異なる個性と共に暮らす「生活訓練」や具体的な生活を支える「労働」を通して、地域社会の実際の諸問題の中に身を置きつつ"体で考え"、語り合い、生き方の"改善を図る"ところです。
2.どんなところですか?
JR余市駅から車で10分。港に近い小さな盆地のなだらかな丘陵地帯。丘の中腹まで登れば、遠く広がる雄大な山並みに囲まれた、果樹園を中心にした美しい田園のパノラマが楽しめます。
川には鮭が遡上する姿が見られ、木々には野鳥の囀りが聞かれ、リスや野兎や北キツネが身近に現れ、ヒグマさえ時折すぐそばに出没したりします。
早朝みんなで聖書を学び、昼間は額に汗して働き、夜はひとり静かに神に祈ります。
個人の生活目標を立て、日記をつけて日毎に提出します。掃除、洗濯、炊事、健康管理は私たちの指導の下に自分たちでします。 日曜日の礼拝と教会の大切な行事には必ず参加していただきます。
3.どんな施設がありますか?
生活の中心となる「惠泉祈りの家」、それに隣接して「プレ惠泉」、水谷家の指導の下に男子が寝起きする「惠泉庵」、職業訓練者の宿舎を兼ねた「ヴィタポート事務所」、老人と若者が互いに助け合いながら暮らす「惠泉・館」、それに「パン工場」「木工場」、それらの「管理棟(山荘)」があります。また、半独立の生活をしつつ塾活動に参加する「惠泉荘」と「惠泉ロッジ」、アパートの「惠泉荘」もあります。
農作業のためには広大な「果樹園」、「野菜畑」、山羊や羊の放牧場となる40町歩の「山」、「鶏舎」、「大倉庫」、「冷蔵倉庫」が備えられています。
4.どんな人を迎えるところですか?
義務教育を終えている人、ここで暮らしたいという自分の意志を持っている人、保護者の理解と賛同を得ている人、塾頭の水谷の家族に馴染める人、持病を持たずに通院加療を必要としない健康で労働可能な人を歓迎します。通院治療を必要とする人は原則として入塾を認めません。年齢制限はありません。入塾の資格試験もありません。塾生の入塾は14人までです。
入塾には1週間以内の体験入塾と、3月1日に入塾し11月30日に卒塾する9ヶ月コースの本入塾があります。また、惠泉塾の生活についてゆけない人や体力に自身のない人のためには小集団でゆるやかなスケジュールの中で生活訓練し、本入塾を目指す「プレ惠泉塾」が用意されています。
5.入塾が許可されるまでにどんな手続きが必要ですか?
まず塾頭の水谷との親子面談が必要です。面談で合格した場合、本人と相談の上で1週間以内の体験入塾の日を設定します。惠泉塾の生活に自信のない方はプレ惠泉塾の入塾からのコースをお勧めします。体験入塾後、本入塾を希望する方は、現在入塾している人々の状態と志願者の個性や状態、部屋の空き具合を考慮して許可を出します。
体験入塾の様子を見て、この人には塾生活が無理だ、あるいは家庭生活を続けて問題解決した方が良いと私たちが判断する場合には、入塾をお断りします。しかし、その場合でも引き続き問題解決に参加する事は出来ますので、希望される方は、水谷の巡回伝道旅行先に来られて聖書の学びと相談の集いに参加してください。ご家庭に出向いて現場で直接問題解決に当たる場合もあります。
本入塾生の選考と決定は1月中旬です。その後は空室ができ次第随時選考し決定します。尚、入塾についての詳しい案内は惠泉塾事務局まで、お問い合わせ下さい。

6.どんな人が暮らしていますか?
水谷家、塾生、塾生の保護者(奉仕者)、献身者、後継希望者、職業訓練生が共に生活しています。
7.いくらかかりますか?
入塾する人は“生徒”ではなく、塾頭の水谷の家庭に迎える家族の一員ですから、入塾費や教育費、生活費などの経費はかかりません。ただし、私たちと一緒に働いていただきますが、それも“家庭教育”の一環ですから、当然、労賃は支払われません。塾生活をして感謝と喜びを味わった分だけ、教会に自由に献金し、神様に“お返し”して下さい。私たちは聖書の神様に養われて、皆様のお世話をする、という形で神様に仕えているのです。
8.どんな用意が必要ですか?
作業着、長靴、洗面具と着替え、身の回りの必要最低限の物とお小遣いだけを持って来て下さい。ラジオ、楽器、携帯電話、パソコンや聖書以外の書籍、新聞雑誌、大金も持込をお断りします。化粧品や趣味のものも持ち込み禁止です。《清貧・従順・貞潔》が私たちの守るべき信条です。
塾に滞在している期間は世俗を離れ、聖書の原理に基づいて暮らすために、妨げとなるものは極力取り除きます。