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3月 人生を引っくり返した神の愛

 2015年3月、19年目を迎えた恵泉塾生活がスタートする。 世に悪魔の放つすさまじい衝撃力と破壊

力ばかりが目に入る昨今だが、本当は神の愛のもつ力の方がはるかに衝撃的で奇跡なのだ。私たちはぜひそれを伝えたい。 先日の余市恵泉塾礼拝で、後藤敏夫牧師のメッセージが語られた。後藤牧師は「丹波の宿恵泉」で働く暁生さんの父親でもあり、メッセージの最後に、19歳で入塾した息子の12年間を振り返る証をされた。彼は息子の入塾8年後、長年牧師として働かれた教会を辞めて、夫婦で余市に移り住み、改めて献身された方である。 クリスチャンホームで育ちながら本気で神に向き合ったことがなかったという暁生さんが、心の病と格闘しながら神を求め続けた日々は『波止場便り』にも感動的に証されている。 母子で初めて恵泉塾を訪れて入塾を果たし、東京に帰ってきた暁生さんは、あらたまって「お父さんに話があります」と言ったそうだ。彼に向き合って「お父さんに何をしてほしい?」と聞いた牧師に、息子が何を言ったかはもう忘れてしまったが、ただそのときに、この幼なごのような貧しい者から、心病む小さな者から、命が流れてきた、とメッセージされた。ただ神だけが頼みであるような貧しい状態に置かれた息子を通して、父親に神の愛が流れてきたのだ、と。 今、東京の教会からではなく、余市の恵泉塾からメッセージを発信している父親、後藤牧師を見て、私たちは知った。息子暁生さんは、その貧しさと苦しさのきわみにおいて、偉大な父親の人生を引っくり返してしまったのだ。 「愛せない貧しい我を認めることは難しい。それはただ聖霊による。」その日のメッセージと重なり、後藤家の事実が私たち聴衆の心を揺さぶった。 自分の貧しさを知る力こそが聖霊すなわち神の愛であり、息子の内なるイエスキリストにあらわれたこの愛が、父親の人生を根底から覆したのである。真理は私たちを感動させる。神の愛について、私たちは全く無知であった。 この愛、神の命はあらゆる問題を解決する。神が聖書を通して私たちに教えている真理にもとづくので、問題は解決するのである。そして真理とは、イエスキリストにあわられた神の愛である。 キリスト教にはきわめてすばらしい力があり、決して無力ではない。恵泉塾は今年もその力と真理の証明となってくれるだろう。 栄光在主