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9月 水谷幹夫先生70歳を寿ぐ三つの祝い ~古謝甲奈さんのレポートより ~

8月、水谷先生の都賀滞在中、私は三つの古希祝いに立ち会う恵みにあずかりました。
一つ目は8月14日、誕生日の夜、水谷先生と百合惠さん二人だけの古希祝です。故清水博兄の葬儀のため、急遽、余市での古希祝を返上して都賀に来られた先生が、中国小麦粉料理専門店に料理を注文してくださったのです。お盆の繁忙期で連日満席のお客様をお迎えしている中、実質一日で店長がメニューを作り、店の調理人全員で仕込みを行い、全10品のコース料理をご用意しました。ご夫妻はどのお料理も「美味しい!」と言って喜んでくださいましたが、特に、姜南さんの作った「長寿麵」は一本の麵を手繰って途切れずに延々と伸ばしていく麵で、長さは10メートル以上あり、あまりの長さにご夫妻も感嘆の声を漏らされました。中国では長寿を祈願して誕生日に食べる麵だそうです。ゆったりと落ち着いた雰囲気の中、この小さな古希祝に携われたことを、従業員一同心から喜びました。
二つ目は8月17日に行われた「親父の会」主催の古希祝です。こちらも会場が同店だったため、お料理を提供する立場で参加することができました。当日は婦人も解禁、店は貸切、総勢40名の方々で盛大な宴が催されました。終盤に差しかかった頃、皆が心待ちにしていた親父ダンサーズによるフラダンス(!)が披露され、「ハレルヤ 私はクリスチャン」を熱演。皆お腹を抱えて笑い転げつつ、親父たちへの惜しみない拍手喝采の渦となり、先生も実に楽しそうにご覧になっておられました。
締め括りは先生のご挨拶でしたが、多くの親父たちがプレゼントしたお酒ですでに酔いが回っておられる中、神と共に歩んだご自分の人生について語られました。一同しんとなって耳を傾け、話に聞き入り、「酔っても神様のお話をする先生はまさに神と共に歩まれる方、どこを切ってもキリスト!」だ、と隣にいた淳子さんと感動しました。
三つ目は8月19日、オリーブ山教会で行われた古希祝です。古河教会や我孫子教会、また、はからずも見学に来られた沖縄惠泉塾の仲間など総勢86名が集まる中、「祝」の文字入り福砂屋のカステラ誕生日ケーキでハッピーバースデーを合唱して始まり、70歳にちなんだプレゼントを贈呈し、皆で練習を重ねた(?)新聖歌349番を歌いました。間奏には今年受洗されたばかりの中学1年生、高田莉那さんのフルートが流れる神聖な空気の中、神様と先生への感謝を込めて精一杯の賛美を捧げました。その一体感がとても良かった、と後から先生よりお褒めの言葉までいただきました。
次に見た余市惠泉塾からの映像も素晴らしいものでした。12日の主日礼拝後、まだ水谷先生の気配が残るホワイ一ボードの板書を背景に語られる長谷川都志子さんと平野友紹さんの祝辞は愛とユーモアに溢れていました。それが終わって余市教会員全員で「おめでとうございます!」と声を合わせて手を振る姿には胸が熱くなりました。
故清水博兄の葬儀のため、12日余市での古希祝に水谷先生が参加できなくなり、11日朝、木下肇さんから、せっかく余市で用意している祝辞を何とか都賀の祝会で共有できないかという依頼がありました。私は小池祐生さんと相談して映像を流すことに決め、撮影を依頼したのでした。先生もその映像を見た感動を翌朝のデボーションでこう語られました。「あの映像には“信頼関係”が映し出されていた。主人を絶対信頼してエールを送っている…、余市は何て平和なんだ」と。また、最後に都賀で次のように挨拶されました。「見えない神を信じて50年歩いてきたら、だんだん見える形になってきた。やっぱり神様はすごい。失敗もすべて尻拭いしてくださり、成功の糸口にしてくださるのだから。」