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6月 惠泉塾に来る心構え ~ スタートして3ヶ月の惠泉塾 ~

開塾してから3ヶ月が過ぎた。今年の入塾生はスタート時5名だったが、増減あって現在3名。水谷先生夫妻の

指導の下、藤沢一夫妻が中心となって運営する小さな惠泉塾で2名、プレ惠泉塾で1名の女子塾生が、スタッフに支えられつつ懸命に命の回復に励んでいる。苦しくなったり、体調が悪くなったりして、1ヶ月そこそこでやむなく帰省した塾生が複数いたが、その頃、水谷先生が朝礼で「塾に来る心構え」についてお話されたことがある。①秘密を持たないこと、②新しくなりたいと思うこと、③古い生活を捨て新しい生活を心から受け入れること、④神様が創造された本来の自分の姿に希望を持つこと、の4つである。この心構えが欠けていると、この共同生活を続けることが難しい。断捨離! ぜひ、この心構えで惠泉塾にチャレンジしてほしい、と。 水谷幹夫先生の最新のニュースレター「苦しみから解放されるために」の文章から。 「苦しむ人は孤独である。苦しむ中で人を信頼する心を喪ってしまうのだ。誰も信じられず、誰にも頼れず、孤独地獄の中に一人で立ち尽くしている。大勢の中にいても一人ぼっち。人との絆は断ち切れて、もう結び方も忘れてしまった。(中略) 惠泉塾に来る私たちの新しい家族は、たいていこんな気持ちを抱きながら暮らしている。時に手がつかないほど暴れる人がいる。自罰的にリストカットする人がいる。緊張に耐えられなくて突然家出する人がいる。拒食になったり過食になったりする。大量に睡眠剤を飲む。顔が能面のように硬直する。貧血で風呂場に倒れる。手当たり次第電話をかけまくる。金銭感覚が無くなる。隠れて酒を飲む。それでも2ヶ月もすれば、みんな生活に慣れて、一緒に暮らす新しい家族にも緊張しなくなり、素顔になって弾ける笑顔も見せてくれる。信頼する心が芽生え始めている。安心できると自分の自然な姿が出てくる。それは実に素敵な姿で、それまでの親の教育の賜物だ。私は敬意を抱く。私たちの最初の大仕事は、こんな風に壊れてしまった人を、正常な姿に回復させることである。それがなかなか難しい。千差万別、ケースバイケース、治療に定まった法則性が見つからない。」 水谷夫妻不在時のオリーブの家のリーダー藤沢一さんは、塾生の3ヶ月間の変化について、「変わったなあと思う」としみじみ仰った。再洗礼を受ける決断をした塾生、ペンテコステ礼拝を機に内側の何かが変わった!という塾生。神の愛の御手に触れるとき、私たちの努力の果てに、神はいつもそ知らぬ顔で不思議をなさる。