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聖書随想~赦せ、与えよ、己を知れよ

(ルカ福音書6章37~38節)

 

人の行為を見て、善し悪しを思うな。それが難しい、としても、せめて、処罰に値する、とは言うな。たとえ有罪だ、と思っても、無罪放免にしてあげなさい。あなたは神に背を向けてしたい放題勝手な人生を歩み、日々に慈雨と陽射しと大地の恵みを分け隔てなく与え給う神の御愛をふみにじって来た。けれども主は、そんな恩知らずを独子の命と引きかえに悪い主人から買い戻し、子供の一人として主の家族に加えて下さった。神の国の世継ぎにして下さった。それは3,000億円の借金を帳消しにしてもらった下僕のようだ(マタイ18章33節)。その下僕が高々50万円貸した仲間の負債を赦さない、というので、下僕の主人の逆鱗にふれた。どんな負債も私共が帳消しにしてもらった額には遠く及ばないのだ。

キリスト・イエスはふしだらな女が姦淫の現場で捕えられ連れて来られた時、「モーセは律法の中でこういう女は石で打ち殺せ、と命じましたが、あなたはどう思いますか?」と問われたのに沈黙を守って裁かず、罰せず、「お帰りなさい。」と赦免を与え給うて模範を示された(ヨハネ8章3~11節)。