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聖書随想~神はとこしえに我が心の力

(詩篇73篇)

 

あなたはこの世の富や権力をうらやんだことはないか?正しい者が貧しく、富める者が高慢横暴なるを見て、神の正義は絵空事だと憤りをあらわにしたことはないか?かつて信仰の友であった者の多くがこの世の富や権力や栄誉を求めて、悪しき者のもとで肥え太り始めるのを見て、動揺したことはないか?この世の富や権力・栄誉はサタンのものであることを忘れるなかれ。それらに心動かされるは即ちサタンの誘惑に陥ったことだ。我々はむしろこう祈ろう。

「主よ、貧しくもなく、また富みもせず、ただなくてはならぬ食物で私を養って下さい。飽き足りて、あなたを知らない、と言い、主とは誰か、と言うことのないために、また、貧しくて盗みをし、私の神の名を汚すことのないためです。」(箴言30章8~9節)

詩人は祈りの内に富者の末路を見せられ、偽りの繁栄の虚しさを悟らされた。幸いなるかな、神に心理を示され導かれる者は。彼はサタンの幻影で誘惑され同様することがない。所詮人間は年老いて心も弱ろう。しかし、神は不変不動の力と愛で我々の必要を満たし続け給う。主よ、私が慕うはあなたのみ。