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惠泉塾前史~日曜聖書講義(イザヤ書5:1~7)2

イエスこそユダのユダ、真のイスラエルである。父なる神が喜んで植えられたぶどう樹はユダの人々であり、その理想的典型はキリスト・イエスである。彼こそ真のぶどうの木である。神が望まれたことはイエスの如き生涯を全イスラエルに期待しておられた。イスラエルを通して全異邦人が神に立ち帰り、世界が永遠の平和に至ることを望まれた。しかるにイスラエルの不従順。遂に模範的ぶどうの木たるイエスが立てられ、それに継ぎ木されることによって、キリストに全托することによって、神に全托できなかった罪深い我々にも愛の実を結び得るようになった。

父なる神は何故にイスラエルというぶどう樹を植えて養おうとされたか?ぶどう樹の最も甘(うま)しき木を手ずから育てて世界に示すためであった。「ぶどう樹とはかくも甘美なる実を結ぶ物ぞ」と全世界全宇宙に示すためであった。人間の尊厳を自覚せしめるためであった。我々人類がその尊厳を自覚して生きることは生みの親で養育者たる神のすばらしき御本性を証しすることになる。人が子を見て親を知る如く。しかるにユダは背いた。神の思いは如何!!